イムラアートギャラリー [京都/東京]

HOME > EXHIBITION > kyoto > Past > べ サンスン 個展 「関係の形 -結び目-」

この度イムラアートギャラリーでは、ベ・サンスン(BAE Sangsun)展「関係の形 - 結び目 -」を開催いたします。

ソウルの美術大学を卒業後、東京、ロンドン、そして京都と制作拠点を変えながら果敢に独自の表現を追及してきたベ・サンスン。主に大作に見られる白いキャンバスに木炭や青墨で描かれた作品、そして黒のベルベット生地に面相筆で幾重にもジェッソの線を塗り重ねた作品。白と黒のみで描かれるベの作品は「私たちが他人と結ぼうとする人間関係」を形にしたものです。
本展では180cm程度の大作を含めた新旧作約7点を展示する予定です。VOCA展での出品二回や個展など日本での活動はもちろん、韓国、ドイツ、アメリカでの発表など、エネルギッシュに動くベ・サンスンの当ギャラリーでは初めてとなる個展を是非ご覧ください。



「私たちが世の中に生まれる瞬間、へその緒はママと赤んぼうを連結してくれる唯一の生命の線である。その生命の線は、私たちが唯一視覚で確認することのできる'関係の形'なのかも知れない。そして、へその緒が切られる瞬間から私たちは、目に見える関係の線から離れ、独立した状態で生きて行く。その切り離された時から、孤立感を補うための行為として、私たちは他人との関係を結ぼうと努め一生を過ごすことになる。

私の芸術の前提は、人間が一人では生きられず、誰かと '関係を結ぶ努力'を継続する、というところにある。目と目があう瞬間、肌と肌が触れ合う瞬間、まさに人と人との出会いの始まる瞬間が私の制作の出発点である。そして絶えず変化する人間関係の観察が主に制作に関わっているともいえる。
制作においてすべての線は人々を形象化している。その線たちは重なったり、団結したり、狂ったり、集まったりして、新しい出会いを追い求めるように多様な形をつくっていく。そうして形をもった黒い固まりたちは、人間関係から出てくる色々な感情で成された蓄積物を意味する。深さのわからない真っ黒な暗さは、へその緒から離れた、孤独な人の気持ちかもしれない。」

裵 相順(ベ・サンスン)



白と黒。もっとも無に近い黒と白の平面にベ サンスンは絵画を生成させる、その手法は二つあり、ともに線描によって成る。ひとつは、青墨をまぜたジェッソの白いキャンバス画面に、木炭でひいた線や、手の指ですり込んだ線が、無数に生まれて連なり、面や、太い線となって命の脈動するような感動をたたえる。
もともと人体デッサンに基づく抽象化した輪郭線から出発していることもあって、有機的な線の韻律があり、それが生命のつながり、結びのかたちにもつながっている。
もう一つの手法は、黒の布地の画面に細筆による白の繊細、軽快な描線を無数に積層させ、描き残した黒い穴などの画背の無限の深淵が広がっているような描面である。
情緒をそぎ落とした黒と白の禁欲的ともいえる色と一本の線から絵画を成り立たせていくベ サンスンの作品は、感覚的な色のふるまいや作法の新奇さに甘えた近年の絵画動向とは対極の、根源的な描画に足場をおいている。
その真摯な創作姿勢から生み出される絵画の生命力を期待とともに見守っている。

太田垣 實(美術評論家)

期間: 2009年1月10日(土)〜1月31日(土)
日時: 10:00-18:30(日休)
会場: イムラアートギャラリー京都
作家情報および作品画像はこちら: ベ サンスン

kyoto

べ サンスン 個展 「関係の形 -結び目-」
2009年1月10日(土)〜1月31日(土)
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