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new past future




この度イムラアートギャラリーでは、安冨洋貴展「水景夜話」を開催いたします。

安冨洋貴(1978 年香川県生まれ)は、2004 年に京都造形芸術大学大学院(洋画)を修了し、在学中から公募展で受賞するなど、その高い技量と鉛筆による独自の表現が早くから高く評価されてきました。
2001 年より絵筆から鉛筆に持ち替え、安冨が描き留めておきたいと求め続けているのは、夜の拠り所、植物、水。すべては、作家の感激の瞬間に宿った心象光景を留めておきたいという思いから発しています。
京都では4 年ぶりの新作個展となります。 大作2 点を含む約15 点と、新たに取り組んだミニマルな方法で描いた「線画」作品を展示いたします。



太陽が沈めば闇が出現し、人はその闇の向こうにいろいろな物語を創造します。
茫洋と広がる夜の包容力に包まれ、循環する自然の営みの中で、庇護されていることを改めて感じ、安らかな気持ちとともに闇に溶け込むことを夜は許してくれます。
昼間の社会の中で肥大化した自我も自意識も、大いなる夜の懐の中では所詮小さなものであることに気付かせてくれ、足元の畔に咲く草花の力強い生命力に驚き、悠久の時を変わらず循環する水の豊かさに生命の輪廻を覚えます。
世界は、太陽に照らされた昼間の社会だけで出来ているのではなく、視点を変え、意識が変われば世界はまるで違ってみえます。
純白の紙の地の上に、鉛筆の筆致を幾十幾百と重ねることで「透明な黒」とでも形容したい独特の色が表れる様は、さながら白昼の空が少しずつ闇に染まっていく、その推移を追随するかのようです。

安冨洋貴

[作家略歴はこちら:安冨洋貴