この度イムラアートギャラリーでは永島千裕展「alien age」を開催いたします。
永島千裕(1983年 静岡県生まれ、東京在住)は2006年に 京都嵯峨芸術大学芸術学部造形学科を卒業。大学在学中から積極的に作品を発表し、トーキョーワンダーウォール2004入選に続き、2007年には大賞を受賞、都庁での個展も実現しました。2008年には東京(たけだ美術・ワンダーサイト本郷)、京都(イムラアートギャラリー)で個展を開催しました。
永島の、紙にアクリルで描かれた作品の特徴として、繊細な線、均質に塗られた背景、無彩色とポップな色の使い分けの妙が挙げられます。それらによって表現された、ここではないどこかの住人・・・。絶え間なく溢れ出る永島の精神世界は、日本画や洋画、イラストやアニメという言葉ではくくれない、新しく独創的な作品として注目に値します。
今回は当ギャラリーでの2年ぶり二回目の個展。「alien age」と題し、120号(193.9*130.3cm)、80号(145.5*112.1cm)など大作を中心に新作約10点を展示する予定です。是非ご高覧ください。
私の絵はビジョンの発生から始まります。
時折浮かぶそれらのイメージは、小さい頃からのものでしたが、それは日常の日々の中で、形に成らずに浮かんでいた無形無類の物事や感覚が、何かしらの衝撃や流れを受けて、一枚の絵のイメージをとったもののようでした。
そしてそのイメージは、真白の紙に向かうことで、画面の中で繋がるようにして絵として実現されるのでした。
そこには確かに言葉にできなかったものや、忘れていたもの、見えていたけれど気づかなかったものが形をとり、現在として在ることが許されていました。
エイリアンの時代、それは、発信され続け、絵の中で交信された、混沌そのままにある時代です。
どこかで誰かがエイリアンである頃、でもその魂はどこかで何かを生んでいるのだと思います。
それがどんな形でどんな色なのか、私はそれを絵を描くことで見てみたいのです。
永島千裕
作家略歴
1983 静岡県生まれ
2006 京都嵯峨芸術大学芸術学部造形学科卒業
主な個展
2007 「うだいの森」青樺画廊/東京
トーキョーワンダーウォール都庁2007
2008 たけだ美術/東京
「at the space time」イムラアートギャラリー/京都
「The stranger」トーキョーワンダーサイト本郷/東京
主なグループ展
2005 「中村邸にて。」展(北海道)
「DISCOVERY 2005」青樺画廊(東京)
2008 「WONDER SEEDS 2008」トーキョーワンダーサイト渋谷(東京)
受賞歴
2007 トーキョーワンダーウォール2007大賞受賞