イムラアートギャラリー東京では、宮本佳美 個展「Canon」を開催いたします。
宮本佳美は、かねてより植物や人物を、独特な光の射すモノクロームの世界で表現してきました。宮 本の描く瑞々しい花たちは、現実には枯れた花を水中で甦らせた姿でもあります。また、人物のポー トレートは、大量消費されているイメージの中から選びとられた女性たちの、どこか憂いを帯びた表 情を捉えています。
死んでいるものと、生きているもの。それは、宮本が制作にあたり、テーマの一つとして考えている ことです。死んでいるものを生きているように描くとき、そこには生きているものを描くときには見 えない一瞬の幻想が現れると言います。彼女なりの基準(Canon)によって生み出されたその幻想は 綿布の上に定着され、普段目にすることのない世界が広がります。
関西を中心に活躍してきた宮本佳美の東京では初めてとなる個展を是非ご高覧ください。