EXHIBITION

1 of 2 :
空気の民
2017
Ceramics
75 x 48.5 x 30.5cm
photo:Kazuo Fukunaga
2 of 2 :
闇の森
2017
Ceramics
58.5 x 45 x 37.5cm
photo:Kazuo Fukunaga
3 of 2 :
4 of 2 :
5 of 2 :

この度イムラアートギャラリーでは、日野田崇個展「 空気の民」を開催いたします。

イムラアートギャラリーでの個展は2年ぶりとなります。 この2年間、フランス、中国、インドネシアなど数多の美術館でのグループ展に参加し、国内外から更に注目を浴びている日野田。本 展では、新たな造形に挑んだ新作を中心に展示いたします。 今まで以上に複雑化された絵画イメージや、割れ目を作るなどの造形の特異さはさることながら、今回の一番の特徴は、空間構成要素 であったカッティングシートや作品表面上の二次元イメージ内にて使用することが多かったカタカナや柄自体を、三次元の立体作品と して具現化して登場させた点と言えましょう。 同調やコンセンサスを重んじるばかりに排他的になり、閉塞感の充満してしまった社会の匂いを今回の作品群の通底音にした、という 日野田。秘めたる焦燥感、怒り、こみ上げる感情のうねり、発露を感じられる作品群となっています。 三次元と二次元による空間構成が変貌を遂げた本展覧会。 是非、ご高覧下さい。

なお、個展の開催にあわせて、この10年間に制作されたインスタレーション作品の展示風景を収録した作品集『日野田 崇 作品/場』 をimura art +booksより刊行いたします。 展覧会とあわせてお楽しみください。

空気の民
ポピュリズムと暴力の連鎖が世界を覆っている。その中でほんの少しでもより良い世界をつくっていくことは果たし てできるのだろうか。それは、「自分と異なるもの」をどのように認め、それとともに過ごすことができるのかにかかっ ている。何事も暗黙のうちに同調を強いられる社会で、空気を読むことばかりに汲々としている私たち。ここに大き く欠けているのは、他者に向けての「想像力」と「ことばの力」だろうと思う。「言霊(ことだま)」という表現があ るが、今の私たちが話し、書く(というより入力する)言葉からは、奥深い響きや何か根源的なものを揺り動かす力 は失われつつある。
 今回の展示では、24時間営業しているコンビニなどに代表されるような、生活空間から闇や不便を追い出す風潮 の反対、つまり自分の中の闇や、理性で割り切ることのできないものを見つめるような作品と、そしてもう一つの系 統として、ことばを具体化する「文字」の造形、そして発音される「音」やそれにつきまとう「意味」のイメージに 着目した作品が並ぶ。これにはもうひとつ、自分の影響源の一つである、グラフィティの文化に立ち返る気持ちもあっ た。タギングの空間は公と私の出会う場であり、表現という行為自体がいやでもいくばくかの場所を占めてしまう、 声を放ってしまう(つまり何者かを傷つけてしまう)ことの両義性について思いを馳せたことも、今回の作品群につ ながっている。
日野田崇

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日野田崇 個展「空気の民」

2017年11月25日(土)〜12月23日(土)

日野田崇 個展「空気の民」

2017年11月25日(土)〜12月23日(土)
オープニングレセプション&トーク トーク:マルテル坂本牧子日野田崇