京都から世界中の錚々たる数寄者達に様々な銘木を繋いで来られた
「泰山堂」主人村尾泰助氏。
寺社仏閣の古材、茶室に使う一本の床柱から建築に要する大きな材、そして小さな敷板一枚に至るまで余す事なく銘木の可能性を追いかける京都の唯一無二なる銘木商であります。
日本には寺社仏閣が長い歴史の中で人を癒し尊稀まれ存在してきました。同時に建築という側面では宮大工から数寄屋建築まで時代と共に択一した技術は今も尚、守られ存在します。
料理の世界に生産者というかけがえのない存在があるように、建築にもそれぞれに工程を支える存在がある事を決して忘れては成りません。
そして消えいくものも存在するのです。
日本で最後の木挽き職人であった林忠雄氏の手で挽かれた屋久杉をあえて現代美術ギャラリーにて展示紹介できないかとご主人よりお話を頂きました。
「木挽き」とは大鋸一本で原木を切り出し大木の中に眠る最高に美しい面を見極め挽き出す伝統職であります。
樹齢2000年という屋久杉。
雨風にうたれながらその年月自立していたこの銘木を人力だけで挽く意味はこの木への賛美と尊敬の念をも感じ入ります。
作為無き物語らぬ一枚杢
最高のその姿に憧れを抱き
どうぞご高覧頂けましたら場幸いでございます。
EXHIBITION
「木と器」
May 2 (Fri.) – May 11 (Sun.), 2025
Concurrent exhibitions
Taizando:Vessels and wood
Period: May 2 (Fri.) – May 11 (Sun.), 2025
Venue: Kou Kyoto
「木と器」
May 2 (Fri.) – May 11 (Sun.), 2025
Concurrent exhibitions
Taizando:Vessels and wood
Period: May 2 (Fri.) – May 11 (Sun.), 2025
Venue: Kou Kyoto